恋なんてしません(仮)―――多分。

「はあ⋯」
天使のようなほほ笑みを浮かべる彼女は、僕が守ってあげないと、と思うほどの可憐さ。
なのに、彼女は女子野球部の⋯。
それこそ硬式女子野球部の、キャプテンなのである。
僕は、ごめんなさいをする。
悪いが僕は、球とお友だちになる気は一切ない。
今のところ、一切ない。
まあ、友だちの友だちって感じ。
千草と莉風はサッカー、如月さんはテニス、十六夜さんは野球。
こう思えば、僕の周りって、みんな部活入ってて、みんな運動部で、みんな球を使うよね。
⋯僕は部活にもはいってない、完全な運動不足人間・・・・・・・・のはず、普通だったらそのはずなんだけども、いつもいつも繰り返されるダンスのレッスンにより、そこまで運動不足じゃない。
それに僕は部活にはいっても、早退を繰り返すばかりで行けないに決まっている。
⋯いつかの夢だけど、いつか、十六夜さんの野球試合を見に行ってみたいな。
あ、もちろん関係者とかじゃなく、紛れ込む感じで。
えへへ。