キスするくせに、彼氏じゃない。

返してもらったから、もう用事はない。

 

それでも今、私たちは一緒に帰っている。

 

「瀬川くん」

「ん?」

 

呼んでから、話題を考えた。

 

「あの札、直ってなかった」

 

彼がすぐにこちらを見た。

 

「サツマイモ?」