キスするくせに、彼氏じゃない。

「二年生?」

「はい」

「俺、一ノ瀬。三年の一ノ瀬悠真」

 

名乗られて、少し戸惑う。

 

「……白石です」

「白石さんね。職員室?」

 

私の抱えた日誌に目を向ける。

 

私はうなずいた。

 

「先生、今ほとんど会議だよ。入口にいる先生に渡すだけなら大丈夫だと思うけど」

「そうなんですか」

「うん。俺も届け物」