キスするくせに、彼氏じゃない。

相原は机の上の弁当を見て、話を変えた。

 

「今日、購買じゃないんだ」

「うん」

「じゃあ、あっちで食おうぜ」

 

教室の後ろでは、何人かが机を寄せていた。

こちらへ向かって手を上げる男子もいる。

 

律はそちらを見てから、首を横に振った。

 

「ここでいい」

「だと思った」

 

相原は慣れた様子で立ち上がった。

けれど二歩ほど進んだところで、また戻ってくる。

 

「一個だけ聞いていい?」

「もう結構聞いてるけど」

「白石って、何話すの」