キスするくせに、彼氏じゃない。

「……今の、ぎりぎりだった」

 

彼女は一瞬目を丸くしてから、うなずいた。

 

「うん。ナイス」

 

たったそれだけ。

それでも、肩の力が少し抜けた。

 

次のサーブが来る。

私は膝を曲げ、ボールを見上げた。

 

*