キスするくせに、彼氏じゃない。

火曜日の合同授業で、瀬川くんは少し遅れて教室に入ってきた。

 

始業の一分前。

私の隣に鞄を置き、椅子を引く。

 

「おはよう」

 

思わず言ってから、時計を見た。

もう午後だった。

 

瀬川くんも時計を見た。

 

「……おはよう」

 

合わせてくれたのが、余計に恥ずかしい。