男子恐怖症の私が付き合うなんて、ほど遠すぎます!

合唱コンクール練習1日目。
「これから練習始めますっ。まず、パート練習からです。パートごとに分かれてください。廊下がテノール、本棚前がアルト、黒板前がソプラノですっ」
合唱コンクール実行委員は、クラスに男女各一人計二人がいる。
でも、私のクラスは、私がメインに動いていた。
人と話すのが慣れていないからか、語尾が上がっちゃう。
さっそく、ソプラノパートリーダとして、仕切る。
「今日はまず、Aメロディーだけ全部やりますっ!じゃあまず、最初から歌ってみてください!1、2、せーのっ」
私は、まず歌わずにみんなの歌声を聞く。
だけど……。
「ブレスが切れてるよ。ブレスは、息継ぎっていう意味なんだけど……。それを意識して、もう一回歌ってみてくれる?」
説明も入れて、わかりやすく言ったつもりだ。
でも……。
「ってゆーかさー、こんなことやってなんのためになんの?やるだけムダじゃない?ね、みんな?」
「ほんとそれ!こんなことやるくらいなら、もう帰りたいんだけど〜」
「でも、学校行事だから……。練習してみない?」
できるだけ優しく言ったつもりだった。
それでも、届かなかったみたい。
「はぁ……。ほんとつまんないんだけど。ねえ、今日遊ばない?」
「いいね!遊ぼ〜!」
違う話になっちゃった。
しかも、歌とは関係なく、鏡やらクシやらで、髪の毛をいじったりしている。
ソプラノパートは、高い声を出さなきゃいけないから、女子しかいない。
でも、その女子がまとまらない……。
どうしよ……。