男子恐怖症の私が付き合うなんて、ほど遠すぎます!

今思ったら、これが先生と話すきっかけだったかもしれない。
――合唱コンクール。
秋の始まりにある、合唱コンクールを迎えようとしていた。
私は、ピアノをやっていたこともあり、合唱コンクール実行委員になった。
「私は、10年間ピアノを習っていて、音楽知識もあります。楽譜を読むことが得意なので、自分のパート以外などでも、アドバイスなどができる自信があります。なので、立候補しました。よろしくお願いします」
純粋に合唱コンクール実行委員をやろうと思っていた、あの4月が懐かしい。
正直、自信があった。
伴奏も立候補した。
小学校の頃は一度もやらせてもらえなかった伴奏。
その座が欲しくて、必死に練習をした。
オーディションは、定数ぴったりだったけど、行われた。
私は、一発合格。
暗譜もしているし、言うことないって。
その瞬間、舞い上がってしまうくらいうれしかった。
練習も続けた。
メロディーパートも、伴奏も、全部を弾けるようにした。
そのころは、新しい曲の譜読み――楽譜を読んで一通り弾けるようにすること――もやらなきゃいけなかったけど、それと両立して頑張ったんだ。
私はそれと合わせて、歌のソプラノパートのパートリーダーをやることになった。
ソプラノは、声を高く出さなきゃいけないから大変。
でも、挑戦しようと思ったし、推薦されたからやった。
そのために、歌もピアノも、必死に頑張ったんだ。
そのころは、普通に推薦されてうれしい、としか思わなかったんだ。
今になるとわかる。
――ただただめんどくさいから、やってくれる人を探していただけだって。