男子恐怖症の私が付き合うなんて、ほど遠すぎます!

「3組はアカペラで最優秀賞とったんだぞ!?歌は俺らのほうがうまいんだから、アカペラだったら最優秀賞取れたのにな!……な?」
「そうだよ!長閑が伴奏やんなければ……!お前のせいで……!」
私はただクラスの伴奏をやっただけだ。
何も悪いことはしていない。
めんどくさいから放置。
でも、悪いことはしてない。
っていうか、練習のとき、声かけたけど聞いてくれなかったじゃん。
ちゃんと聞いてくれれば、最優秀賞いけたと思うし。
でも、相手はその態度が気に入らなかったみたい。
「はぁ?お前、なんなんだよその態度!」
「お前のせいなのに、調子のんじゃねぇよ!」
その時、予鈴がなった。
よかった……。
助かった!
授業、終学活、掃除、と、学校生活の中でやることがどんどん終わっていく4時すぎ。
学校にいる間、男子たちに囲まれている間もキツイけど、家のほうがキツイ。
だって、寝るまで一緒だし……。
好きでもないピアノをずっと弾かなきゃいけない。
伴奏とか好きだけど、クラシックは眠くなるに一票。
だから、放課後は居残れるだけ、居残って、追加で掃除するけど……。
「ほら、帰るよ長閑さん」
まだ4時半なのにぃ……。
泣く泣く帰る。
担任の先生の、旭 優(あさひ ゆう)先生。
大体、できるところまで残るけど。
さすがに、声をかけられたら、帰らないと迷惑だから。