その背中を見つめて

「次に、優秀賞の発表です。優秀賞は――1年1組です!」
その声が合唱コンクールの会場に響き渡って、拍手が鳴った瞬間、
「イェーイ!!!優秀賞だ!」
「やったぁー!うちら頑張ったもんね!」
そんな、私のクラス、1年1組の列――7列目――から、喜ぶ声が聞こえた。
でも、その時間は一瞬だった。
「最後に、1年生の部で、最も優れているとなる、最優秀賞の発表です!最優秀賞は――1年3組です!」
その声が聞こえた瞬間、7列目は、シーンとして、代わりに、1組が座っている1列後ろ、3組の8列目から喜ぶ声が聞こえた。
今思えば、これが私の学校生活を壊したんだと思う。
この、優秀賞を受賞したことが。
最優秀賞をとれなかったことが。
優秀賞をとれたのに、ただ、それだけのことで。