私は、あの主人公が店の前にいる時間を、好きなのだと思っていた。
誰にも話しかけられずに済む。
注文しなくていい。
帰りたくなったら帰れる。
その自由が、心地いいのだと。
「私は、外にいるのが好きなのかと思った」
言うと、高木くんは頷いた。
「それもあると思う」
あっさり返ってきた言葉に、私は少し戸惑った。
「でも、高木くんは、入りたいんだと思ったんでしょ?」
「うん」
「どっち?」
彼が私を見る。
「両方じゃだめなの?」
私は口を開きかけて、閉じた。
高木くんは、本へ目を戻した。
「入りたい日も、外にいたい日もあるんじゃない」
誰にも話しかけられずに済む。
注文しなくていい。
帰りたくなったら帰れる。
その自由が、心地いいのだと。
「私は、外にいるのが好きなのかと思った」
言うと、高木くんは頷いた。
「それもあると思う」
あっさり返ってきた言葉に、私は少し戸惑った。
「でも、高木くんは、入りたいんだと思ったんでしょ?」
「うん」
「どっち?」
彼が私を見る。
「両方じゃだめなの?」
私は口を開きかけて、閉じた。
高木くんは、本へ目を戻した。
「入りたい日も、外にいたい日もあるんじゃない」

