きみが窓を見なくなるまで

付き合い始めて、一週間。

変わったことと、変わらないことがあった。

朝の教室では、まだ少し緊張する。

「おはよ」

隼人くんが顔を上げる。

私は返事をして、自分の席へ向かう。

それだけなら、前と同じだった。

違うのは、鞄を机へ掛けたあと。

制服のポケットで、スマホが小さく震える。

画面を見る。

『今日、髪結んでる』

私は顔を上げた。

隼人くんは、陸くんに何か話しかけられていた。

普通の顔で頷いている。

私は少し迷ってから、返した。

『見ればわかるよ』

送った直後、彼が口元を押さえた。

その横顔を見て、笑いそうになった。