きみが窓を見なくなるまで

その下に、棚があった。

机も。

カウンターも。

私は目を細めた。

外のコートと重なるように、室内が映っている。

さっきまで私が座っていた机。

いつも当番をしていたカウンター。

そこに、隼人くんが立っていた。

窓の中で、私を見ている。

私は、動けなくなった。

「……見える?」

少し離れたところから、声がした。

私はガラスの中の彼を見たまま、頷いた。

喉が、うまく動かなかった。