きみが窓を見なくなるまで

これから、来るの遅くなると思う」

隼人くんが言った。

私は膝の上で、指を重ねた。

「うん」

「部活、ちゃんと戻ったら」

「……うん」

わかっていたことだった。

それでも、本人の声で聞くと、胸の奥に静かに重さが落ちた。

隼人くんは私を見ていた。

「だから、放課後だけじゃなくて」

私は顔を上げる。

彼が一度、言葉を切った。

「休みの日とかも、会わない?」

すぐには意味がわからなかった。

図書室の椅子に座ったまま、私は彼を見つめた。

隼人くんは、私の返事を待っていた。

いつものように。

でも、その目は、少し緊張しているように見えた。