きみが窓を見なくなるまで

月曜日の朝、みなみが教室へ入ってくるのを待った。

彼女はいつもより少し遅く、肩にバッグを掛けて現れた。

私を見つけると、片手を上げる。

「妃菜」

その声で、先に結果が少しわかった。

私は近づいた。

「……どうだった?」

「負けた」

みなみは小さく笑った。

でも、その笑い方はいつもより短かった。

私は何と言えばいいか考えた。

惜しかったね、と言えるほど試合を知らない。

次があるよと、すぐに進ませたいわけでもなかった。

「話、聞いてもいい?」

尋ねると、みなみが私を見た。

それから、鞄を机へ置いた。

「うん。最後のとこ、聞いてほしい」