きみが窓を見なくなるまで

一人で校門へ向かう。

風が冷たくて、泣いたあとの目に少ししみた。

私はハンカチを鞄へしまった。

空いた手が、いつもより軽い。

誰かに話しても、恋は解決しなかった。

隼人くんに好きな人がいるのかも、わからない。

明日、顔を見たら、きっとまたうれしくなる。

窓を向く横顔を見れば、寂しくなるかもしれない。

それでも、今日話したことを後悔していなかった。

みなみは、私が泣いても離れなかった。

上手く説明できなくても、聞いてくれた。

私は校門を出て、いつもの道へ曲がった。