きみが窓を見なくなるまで

笑うと、目元が少し痛かった。

私は残っていたティッシュで、そっと押さえた。

みなみが私の顔を見て言う。

「目、少し赤いかも」

「……やっぱり」

「洗ってくる?」

私は頷いた。

立ち上がると、膝に置いていた鞄が少しずれる。

慌てて抱え直す。

みなみが椅子を元へ戻してくれた。

私は自分の椅子を机へ入れる。

二人で教室を出た。

廊下には、もう人が少なかった。

洗面所へ向かう間も、みなみは急がなかった。

それが、言葉よりもありがたかった。