きみが窓を見なくなるまで

喉へ、何かが引っ掛かったようだった。

私は一度唾を飲み込んだ。

続きを言おうとした。

でも、息を吸ったら、目の奥が熱くなった。

慌てて下を向く。

「ごめん、ちょっと」

笑ったつもりだった。

頬へ、何かが落ちる。

指で触れて、濡れていることに気づいた。

泣くつもりではなかった。

好きな人がいて、その人には好きな子がいるかもしれない。

ただ、それを話すだけだった。

私は手の甲で目元を押さえた。

そうすると、もう片方から涙が落ちた。

隠すほうが、追いつかなかった。