しばらく、何も言えなかった。
好きだと話しただけで、こんなに息が浅くなるとは思わなかった。
私は指を組んだ。
みなみのほうへ顔を向ける。
「でも」
その先を言うのが、急に怖くなった。
目の前にいる友達は、何も知らない。
知らないまま、私の話を聞いてくれている。
私は彼女の顔を、ちゃんと見られなくなった。
「その人には」
鞄の持ち手を、もう一度握る。
「……好きな子が、いると思う」
教室の外で、誰かの足音がした。
みなみは、すぐには返事をしなかった。
好きだと話しただけで、こんなに息が浅くなるとは思わなかった。
私は指を組んだ。
みなみのほうへ顔を向ける。
「でも」
その先を言うのが、急に怖くなった。
目の前にいる友達は、何も知らない。
知らないまま、私の話を聞いてくれている。
私は彼女の顔を、ちゃんと見られなくなった。
「その人には」
鞄の持ち手を、もう一度握る。
「……好きな子が、いると思う」
教室の外で、誰かの足音がした。
みなみは、すぐには返事をしなかった。

