きみが窓を見なくなるまで

「いつから、好きなの?」

聞かれて、私は首を傾けた。

いつからだろう。

名前を呼ばれた日より、ずっと前。

ブレザーを掛けてもらう前も、髪に触れられる前も、きっと。

「……わからない」

私は少し笑った。

「気づいたら、来るかどうか気にしてて」

言ってから、少しだけ言葉を選び直す。

「会えるかどうか」

みなみは、その言い直しを聞かなかったふりをしてくれた。

「会えた日は、うれしい?」

私は頷く。

「うん」

「そっか」

それだけの返事だった。

でも、うれしかったことを、そのまま受け取ってもらえた気がした。