きみが窓を見なくなるまで

週明けの月曜日。

隼人くんは、帰りのホームルームが終わると、鞄を持って立ち上がった。

陸くんが机の横で待っている。

「行く?」

「うん」

二人が教室を出る前、隼人くんがこちらを見た。

「今日、部活行ってくる」

私は頷いた。

「うん。気をつけてね」

「そんな走んないけど」

「……でも」

彼は少し笑った。

「わかってる」

廊下へ出ていく背中を見送る。

私は鞄へ手を伸ばした。

図書委員の当番は、今日もある。

自分の行き先は変わらないのに、教室を出るまで少し時間が掛かった。