「今の、よかったじゃん」
壁際から声がした。
高木くんだった。
私は振り返る。
彼は膝の横にボールを置き、こちらを見ていた。
みなみが先に返事をする。
「妃菜、だんだんできてきた」
高木くんは私へ視線を向けたまま、頷いた。
「最後、ちゃんと足動いてた」
胸のあたりが、急に忙しくなる。
私は腕を下ろした。
「……一回だけ」
「一回できたら、またできるだろ」
その言い方が、少しうれしかった。
私は頷き、みなみへ向き直る。
次にボールが来たときは、さっきより一歩早く動けた。
壁際から声がした。
高木くんだった。
私は振り返る。
彼は膝の横にボールを置き、こちらを見ていた。
みなみが先に返事をする。
「妃菜、だんだんできてきた」
高木くんは私へ視線を向けたまま、頷いた。
「最後、ちゃんと足動いてた」
胸のあたりが、急に忙しくなる。
私は腕を下ろした。
「……一回だけ」
「一回できたら、またできるだろ」
その言い方が、少しうれしかった。
私は頷き、みなみへ向き直る。
次にボールが来たときは、さっきより一歩早く動けた。

