高木くんの視線が、私の横顔へ向いていた。
「今日、結んでんだな」
「……うん」
朝から、ずっと。
そう答えそうになって、やめた。
「体育じゃないけど」
余計なことを言ってしまった。
彼の口元が、少し動く。
「知ってる」
「そうだよね」
自分でも笑ってしまった。
同じ授業を受けていたのだから、知っている。
私は鞄を持ち直した。
高木くんは一度、視線を廊下の先へ向けた。
それから、こちらへ戻す。
「いいと思う」
何が、と聞かなくてもわかった。
でも、返事の仕方がわからなかった。
「今日、結んでんだな」
「……うん」
朝から、ずっと。
そう答えそうになって、やめた。
「体育じゃないけど」
余計なことを言ってしまった。
彼の口元が、少し動く。
「知ってる」
「そうだよね」
自分でも笑ってしまった。
同じ授業を受けていたのだから、知っている。
私は鞄を持ち直した。
高木くんは一度、視線を廊下の先へ向けた。
それから、こちらへ戻す。
「いいと思う」
何が、と聞かなくてもわかった。
でも、返事の仕方がわからなかった。

