修平を、自室へ呼んだ。
彼は、真理に魔力を与えるのを拒めない。
分かっていたからこそ、遠慮なく魔力を吸い上げた。
男の手を握って、ゆっくり吸い上げる酔狂はなかったので、負担がかかるのは分かっていたが、一気に奪わせてもらう。
今度よろけるのは、修平の方だった。
そんな彼に。
『魔力供給者』も、手配させることにする。
出撃の度に、こんなに持って行かれては困ると、修平も思ったのだろう。
すぐに手配すると言って、ふらふらと真理の部屋から出て行った。
世の中には、いろんな魔族がいる。
その中に、階級と能力は低くても、無駄に魔力が余っている存在もいるだろう。
そういう人間を、一人置いておけば便利だと、よくよく分かったのだ。
真理の父親は、憑き魔女は持たなかった。
遠い遠い記憶の話なので、確実ではないが。
もし、父親が生きていたならば、魔女を生かすことに反対しただろうか。
「……」
ふと。
真理は、顔を扉へ向けた。
早紀の気配がしたのだ。
リンクしてしまったせいで、早紀のあの能力は、真理には通用しない。
近くにくれば、はっきりと気配が分かるのだ。
どうやら、真理の部屋に入りたいようで。
ここからが、早紀は長い。
昨日の蝕の時には、飛び込んできたが、あれは非常時だ。
通常の彼女は、真理を怖がっているので、部屋に入るのに長い時間戸惑う。
「……入れ」
気配が、ざわざわとうるさいので、真理はさっさと先手を打った。
扉まで迎えに行ってやる気力は、まだ彼にはない。
気配が、びくぅっと飛び跳ねる。
「し、失礼します」
言葉と同時にノックという、奇妙な組み合わせの後──扉が開いた。
彼は、真理に魔力を与えるのを拒めない。
分かっていたからこそ、遠慮なく魔力を吸い上げた。
男の手を握って、ゆっくり吸い上げる酔狂はなかったので、負担がかかるのは分かっていたが、一気に奪わせてもらう。
今度よろけるのは、修平の方だった。
そんな彼に。
『魔力供給者』も、手配させることにする。
出撃の度に、こんなに持って行かれては困ると、修平も思ったのだろう。
すぐに手配すると言って、ふらふらと真理の部屋から出て行った。
世の中には、いろんな魔族がいる。
その中に、階級と能力は低くても、無駄に魔力が余っている存在もいるだろう。
そういう人間を、一人置いておけば便利だと、よくよく分かったのだ。
真理の父親は、憑き魔女は持たなかった。
遠い遠い記憶の話なので、確実ではないが。
もし、父親が生きていたならば、魔女を生かすことに反対しただろうか。
「……」
ふと。
真理は、顔を扉へ向けた。
早紀の気配がしたのだ。
リンクしてしまったせいで、早紀のあの能力は、真理には通用しない。
近くにくれば、はっきりと気配が分かるのだ。
どうやら、真理の部屋に入りたいようで。
ここからが、早紀は長い。
昨日の蝕の時には、飛び込んできたが、あれは非常時だ。
通常の彼女は、真理を怖がっているので、部屋に入るのに長い時間戸惑う。
「……入れ」
気配が、ざわざわとうるさいので、真理はさっさと先手を打った。
扉まで迎えに行ってやる気力は、まだ彼にはない。
気配が、びくぅっと飛び跳ねる。
「し、失礼します」
言葉と同時にノックという、奇妙な組み合わせの後──扉が開いた。


