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「あ…」
真理の魔力を吸って、一時的に意識を回復した早紀だったが、長い覚醒ではなかった。
一瞬だけ目が合ったが、その目はすぅっと閉じられたのだ。
ようやく彼女の身体が、「休みたい」という欲求を表した証拠だった。
ふぅ。
とりあえずは、最低限の魔力には達したようだ。
真理は、引き上げようと思った。
が。
握られた手は、離れなかったのだ。
おい。
冷ややかに、その手を見ると。
これまた図々しいことに、引き続き真理の手を通じて、魔力を吸い続けている。
まだ、全然足りていないと言わんばかりに。
何という、食欲。
呆れながら、その安らかな寝顔を見る。
こんな静かな寝顔で、物凄い食欲だった。
本当に。
真理は、思った。
本当に、厄介な憑き魔女だ。
早紀が鎧である以上、真理が死ぬまで付き合う羽目になるだろう。
主から、遠慮なく魔力を吸うような魔女と。
まあ、本人は覚えてないのだろうが。
いや。
覚えていられては、困る。
いつも魔力を分けてやると思われるのは、非常に問題があった。
魔力対策も、必要なようだ。
それからしばらくして。
ようやく満足してきたのか、早紀の手が緩む。
振り払うことは出来ただろうが、無理にそうすると今度こそ、彼女が完全に覚醒して、真理が何をしていたか気づきそうだったのだ。
緩んだ手をほどき、真理はベッドから立ち上がり──かけて、よろけた。
思いのほか、早紀に持っていかれたようだ。
これでは、真理の方に問題が出る。
どこかで、魔力を補給しなければ。
ああ。
残酷にも、彼はすぐに心当たりを思いついた。
修平がいた、と。
「あ…」
真理の魔力を吸って、一時的に意識を回復した早紀だったが、長い覚醒ではなかった。
一瞬だけ目が合ったが、その目はすぅっと閉じられたのだ。
ようやく彼女の身体が、「休みたい」という欲求を表した証拠だった。
ふぅ。
とりあえずは、最低限の魔力には達したようだ。
真理は、引き上げようと思った。
が。
握られた手は、離れなかったのだ。
おい。
冷ややかに、その手を見ると。
これまた図々しいことに、引き続き真理の手を通じて、魔力を吸い続けている。
まだ、全然足りていないと言わんばかりに。
何という、食欲。
呆れながら、その安らかな寝顔を見る。
こんな静かな寝顔で、物凄い食欲だった。
本当に。
真理は、思った。
本当に、厄介な憑き魔女だ。
早紀が鎧である以上、真理が死ぬまで付き合う羽目になるだろう。
主から、遠慮なく魔力を吸うような魔女と。
まあ、本人は覚えてないのだろうが。
いや。
覚えていられては、困る。
いつも魔力を分けてやると思われるのは、非常に問題があった。
魔力対策も、必要なようだ。
それからしばらくして。
ようやく満足してきたのか、早紀の手が緩む。
振り払うことは出来ただろうが、無理にそうすると今度こそ、彼女が完全に覚醒して、真理が何をしていたか気づきそうだったのだ。
緩んだ手をほどき、真理はベッドから立ち上がり──かけて、よろけた。
思いのほか、早紀に持っていかれたようだ。
これでは、真理の方に問題が出る。
どこかで、魔力を補給しなければ。
ああ。
残酷にも、彼はすぐに心当たりを思いついた。
修平がいた、と。


