トゥーイは、来ていないと思っていたら。
「奴なら、ずっと上空だ」
三体を落として、蝕に戻ってきた真理に、イデルグは天空を指す。
ちょうど、降下してくるところだった。
「トゥーイ卿は、目が効くからな…戦力が足りている内は、厄介な奴がこないか見張ってもらっていた」
「きませんね、向こうのトップも…青も」
黒耀石の目を持つ鎧が、真横に立つ。
その石が、まるで生きているかのように、兜の上を這いずった。
本来、あるべき位置ではないところまで、自由に動いている。
「ついに、くたばってくれているなら万々歳だがな…まあ、青が来るには距離があるから、そっちはいいだろう」
イデルグが、魔気を吐き出しながら、蝕を見つめる。
ピークはとっくに過ぎており、もう少しで蝕は閉じるだろう。
青か。
静かすぎる鎧の中で、真理は屈辱にまみれたまま呟いた。
もうひとつの種族――海族だ。
奴らは、名前の通り海上が縄張りで。
今回のように、蝕が陸地の上であれば、現れない。
しかし、世界中の海の広さを考えると、侮れない勢力だ。
今の真理は、自分の失態から逃避しようとしていたのかもしれない。
新しい情報で、頭をいっぱいにしているフリを。
しかし――黒耀石が、彼を見るように動いた。
まるで、さっきの戦いぶりを、見ていたと言わんばかりに。
カシュメルの名に、泥を塗りたくられた気分に、彼は耐えなければならなかった。
これが…4thの立場か。
だが。
「こうして、目の前にいるのに…霞んで感じるよ。僕のこの目でさえ…悔しいけどね」
真理の、被害妄想とは裏腹に。
トゥーイは、称賛を口にした。
それは、真理自身ではなく――鎧を誉めたに過ぎなかったが。
「奴なら、ずっと上空だ」
三体を落として、蝕に戻ってきた真理に、イデルグは天空を指す。
ちょうど、降下してくるところだった。
「トゥーイ卿は、目が効くからな…戦力が足りている内は、厄介な奴がこないか見張ってもらっていた」
「きませんね、向こうのトップも…青も」
黒耀石の目を持つ鎧が、真横に立つ。
その石が、まるで生きているかのように、兜の上を這いずった。
本来、あるべき位置ではないところまで、自由に動いている。
「ついに、くたばってくれているなら万々歳だがな…まあ、青が来るには距離があるから、そっちはいいだろう」
イデルグが、魔気を吐き出しながら、蝕を見つめる。
ピークはとっくに過ぎており、もう少しで蝕は閉じるだろう。
青か。
静かすぎる鎧の中で、真理は屈辱にまみれたまま呟いた。
もうひとつの種族――海族だ。
奴らは、名前の通り海上が縄張りで。
今回のように、蝕が陸地の上であれば、現れない。
しかし、世界中の海の広さを考えると、侮れない勢力だ。
今の真理は、自分の失態から逃避しようとしていたのかもしれない。
新しい情報で、頭をいっぱいにしているフリを。
しかし――黒耀石が、彼を見るように動いた。
まるで、さっきの戦いぶりを、見ていたと言わんばかりに。
カシュメルの名に、泥を塗りたくられた気分に、彼は耐えなければならなかった。
これが…4thの立場か。
だが。
「こうして、目の前にいるのに…霞んで感じるよ。僕のこの目でさえ…悔しいけどね」
真理の、被害妄想とは裏腹に。
トゥーイは、称賛を口にした。
それは、真理自身ではなく――鎧を誉めたに過ぎなかったが。


