振り上げられる、刃の残像。
金の鎧の背を、真理が斬り付ける。
早紀は、それを見ていた。
突然の一撃に、敵は墜落してゆく。
金の鎧もやはり、この鎧の存在に気付けなかったのか。
でなければ、こうも簡単に斬り付けられるはずがない。
「ああ、やっぱりカシュメル卿か…」
先に戦っていた魔族が、真理の横についた。
1st――イデルグ卿。
真理から伝わる、表層の情報。
がっしりとした、重戦車のような鎧だ。
しかし、鈍重な動きでなかった。
「横槍、失礼しました」
真理が、控えめな一言を口にする。
昼間のトゥーイという男との態度が違うのは、やはり相手が1stだからなのか。
「気にするな…落としたらそれでいい。ベルガー卿なら、イヤミのひとつも言うだろうがな…おっと、噂をすれば、その2nd様だ」
下方から飛んでくる鎧を、1stが見下ろした。
しかし、そこでもすぐに火花が上がる。
同じように遅れてきた、金色の方と接触したのだ。
しかし、金の方が2体見える。
「カシュメル卿…イヤミを言われに、行ってくれるか?」
イデルグは、下の戦いを指した。
「お前さんの鎧は、すぐ存在を消してしまうから…蝕の番人には向かない」
そして、顎を上に向ける。
黒い夜空を、少しずつ闇が侵食していっている。
まだ、いまは三日月のような形だ。
これが球体になり、そしてまた小さくなっていくのだろう。
「分かりました」
真理は。
答えるや、急降下した。
突然の垂直落下だったが、早紀は絶叫したりしない。
それどころか。
真理と鎧の二人がかりで戦意を煽られていて──すっかり、頭に血が昇ったままだった。
金の鎧の背を、真理が斬り付ける。
早紀は、それを見ていた。
突然の一撃に、敵は墜落してゆく。
金の鎧もやはり、この鎧の存在に気付けなかったのか。
でなければ、こうも簡単に斬り付けられるはずがない。
「ああ、やっぱりカシュメル卿か…」
先に戦っていた魔族が、真理の横についた。
1st――イデルグ卿。
真理から伝わる、表層の情報。
がっしりとした、重戦車のような鎧だ。
しかし、鈍重な動きでなかった。
「横槍、失礼しました」
真理が、控えめな一言を口にする。
昼間のトゥーイという男との態度が違うのは、やはり相手が1stだからなのか。
「気にするな…落としたらそれでいい。ベルガー卿なら、イヤミのひとつも言うだろうがな…おっと、噂をすれば、その2nd様だ」
下方から飛んでくる鎧を、1stが見下ろした。
しかし、そこでもすぐに火花が上がる。
同じように遅れてきた、金色の方と接触したのだ。
しかし、金の方が2体見える。
「カシュメル卿…イヤミを言われに、行ってくれるか?」
イデルグは、下の戦いを指した。
「お前さんの鎧は、すぐ存在を消してしまうから…蝕の番人には向かない」
そして、顎を上に向ける。
黒い夜空を、少しずつ闇が侵食していっている。
まだ、いまは三日月のような形だ。
これが球体になり、そしてまた小さくなっていくのだろう。
「分かりました」
真理は。
答えるや、急降下した。
突然の垂直落下だったが、早紀は絶叫したりしない。
それどころか。
真理と鎧の二人がかりで戦意を煽られていて──すっかり、頭に血が昇ったままだった。


