窓から、飛び出す。
派手にガラスの砕け散った音も無視して、真理はすっ飛んでいた。
鎧を纏ったら、いきなり視界が開けたように、蝕を感じたのだ。
高い、高い空へと一直線で向かう。
鎧の高揚も、真理にダイレクトで伝わってきた。
早紀の生来のものとも思いがたい、野生的な衝動。
それに突き動かされているのか、いつもの馬鹿セリフが聞こえてこない。
これは、早紀が例のステルスモードに入ったということだろうか。
ステルスが発動した早紀からは、感情のリンクさえも外されているように思えるのだ。
始まったばかりの蝕が目に入った時。
同時に、火花が見えた。
彼らより、速い連中がいたのだ。
しかも。
味方と――敵の両方。
まだ、一対一のようだ。
味方は。
1st!!
鎧から、それを判断する。
さすが、速い。
そう理解している間にも、二人の戦いは続く。
真理は飛びながら、右手を自分の鎧の胸にあてた。
そこに――武器があるはずだった。
が。
鎧が、反応しない。
武器を出そうとしないのだ。
鎧である早紀に、武器の場所を問いただそうとした時。
自分の首が、勝手に後ろを向く仕草を見せる。
……。
それに気付いて、真理は眉をひそめた。
右腕を、首の後ろに回すと。
それは――あった。
背中から、それを引き抜く。
長く、長く。
そして、反りかえった刀。
野蛮な刀か。
多少の失望は、あった。
水馬刀と呼ばれるものに近いそれは、魔族にとっては低級な扱いだったからだ。
しかし、既に戦いは始まっていて。
真理は、武器の優劣にケチをつけている暇はないのだ。
まずは、一太刀。
いまいる敵に、挨拶をするのが先だった。
派手にガラスの砕け散った音も無視して、真理はすっ飛んでいた。
鎧を纏ったら、いきなり視界が開けたように、蝕を感じたのだ。
高い、高い空へと一直線で向かう。
鎧の高揚も、真理にダイレクトで伝わってきた。
早紀の生来のものとも思いがたい、野生的な衝動。
それに突き動かされているのか、いつもの馬鹿セリフが聞こえてこない。
これは、早紀が例のステルスモードに入ったということだろうか。
ステルスが発動した早紀からは、感情のリンクさえも外されているように思えるのだ。
始まったばかりの蝕が目に入った時。
同時に、火花が見えた。
彼らより、速い連中がいたのだ。
しかも。
味方と――敵の両方。
まだ、一対一のようだ。
味方は。
1st!!
鎧から、それを判断する。
さすが、速い。
そう理解している間にも、二人の戦いは続く。
真理は飛びながら、右手を自分の鎧の胸にあてた。
そこに――武器があるはずだった。
が。
鎧が、反応しない。
武器を出そうとしないのだ。
鎧である早紀に、武器の場所を問いただそうとした時。
自分の首が、勝手に後ろを向く仕草を見せる。
……。
それに気付いて、真理は眉をひそめた。
右腕を、首の後ろに回すと。
それは――あった。
背中から、それを引き抜く。
長く、長く。
そして、反りかえった刀。
野蛮な刀か。
多少の失望は、あった。
水馬刀と呼ばれるものに近いそれは、魔族にとっては低級な扱いだったからだ。
しかし、既に戦いは始まっていて。
真理は、武器の優劣にケチをつけている暇はないのだ。
まずは、一太刀。
いまいる敵に、挨拶をするのが先だった。


