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真理は、夜空に黒い星を見つけていた。
暗い空に黒いもの。
魔族ならば、それが見える。
正確にいうと、星ではない。
真理が星に向かって飛び続けると、次第にそれは大きくなっていった。
丸く大きな球体が、目の前まで迫った時。
『何だろう、これ』
鎧の独り言が聞こえる。
契約者としてつながる、というのは、厄介なものだ。
真理は表層意識ではなく、もっともっと深いところでちらりとだけ考えた。
それだと、鎧には伝わらないようだ。
ここまで、早紀の素の感情が、流れ込んでくるとは思わなかったのだ。
真理はその球体に、あっさりと滑り込んだ。
瞬間。
早紀が、緊張したのが伝わった。
鎧の表面を震わせるほどの威圧感が、襲ってきたからだ。
鎧ごしに、真理にもそれは伝わる。
すると。
面白いことが起きた。
鎧の内部が、真理を守るようにもっと内に、彼を引き込むような動きを見せたのだ。
不思議な感触だった。
冷たくも熱くもなく、重くも軽くもなく。
その上。
一切の雑音が消え、視界がさらに明瞭になった気がしたのだ。
なん、だ?
防衛本能のように、真理の鎧は静まり返った。
まあいい。
静かにしてくれるのは、この上ないことだ。
真理でさえ緊張すべきところへ、これから彼は踏み出さなければならないのだから。
鎧は、完全に彼の制御下にあり、音も立てずに一歩踏み出すことが出来た。
一分の隙もなく、自分の身体にフィットした衣服のようにさえ感じる。
歩き出しても、彼の鎧はまるで周囲の気体さえ、動かさないようにするのだ。
極上の──着心地だった。
真理は、夜空に黒い星を見つけていた。
暗い空に黒いもの。
魔族ならば、それが見える。
正確にいうと、星ではない。
真理が星に向かって飛び続けると、次第にそれは大きくなっていった。
丸く大きな球体が、目の前まで迫った時。
『何だろう、これ』
鎧の独り言が聞こえる。
契約者としてつながる、というのは、厄介なものだ。
真理は表層意識ではなく、もっともっと深いところでちらりとだけ考えた。
それだと、鎧には伝わらないようだ。
ここまで、早紀の素の感情が、流れ込んでくるとは思わなかったのだ。
真理はその球体に、あっさりと滑り込んだ。
瞬間。
早紀が、緊張したのが伝わった。
鎧の表面を震わせるほどの威圧感が、襲ってきたからだ。
鎧ごしに、真理にもそれは伝わる。
すると。
面白いことが起きた。
鎧の内部が、真理を守るようにもっと内に、彼を引き込むような動きを見せたのだ。
不思議な感触だった。
冷たくも熱くもなく、重くも軽くもなく。
その上。
一切の雑音が消え、視界がさらに明瞭になった気がしたのだ。
なん、だ?
防衛本能のように、真理の鎧は静まり返った。
まあいい。
静かにしてくれるのは、この上ないことだ。
真理でさえ緊張すべきところへ、これから彼は踏み出さなければならないのだから。
鎧は、完全に彼の制御下にあり、音も立てずに一歩踏み出すことが出来た。
一分の隙もなく、自分の身体にフィットした衣服のようにさえ感じる。
歩き出しても、彼の鎧はまるで周囲の気体さえ、動かさないようにするのだ。
極上の──着心地だった。


