後に。
本当に、ずっとずっと後に。
イデルグ家の後継ぎ争いの壮絶さを、耳にすることになった。
兄弟で、正面から殺しあった二人。
どちらが勝ったかはともかくとして、勝った側は、負けた側の死体を全て食らい尽くしたという。
何度も何度も、獣のように吠えながら。
彼らも。
別の意味で、一つになろうとしたのだ。
二つの魂を、そんな形でしか融合出来なかったのだ。
生き残った側は、その後、美濃も甲斐もどちらも名乗らなかった。
『名無しのイデルグ卿』
鎧を手に入れた時から、彼はそう呼ばれている。
ある意味。
彼は、次の限定解除に近い魔族なのかもしれない。
早紀は、そう思った。
そして──
本当に、ずっとずっと後に。
イデルグ家の後継ぎ争いの壮絶さを、耳にすることになった。
兄弟で、正面から殺しあった二人。
どちらが勝ったかはともかくとして、勝った側は、負けた側の死体を全て食らい尽くしたという。
何度も何度も、獣のように吠えながら。
彼らも。
別の意味で、一つになろうとしたのだ。
二つの魂を、そんな形でしか融合出来なかったのだ。
生き残った側は、その後、美濃も甲斐もどちらも名乗らなかった。
『名無しのイデルグ卿』
鎧を手に入れた時から、彼はそう呼ばれている。
ある意味。
彼は、次の限定解除に近い魔族なのかもしれない。
早紀は、そう思った。
そして──


