昨日の記憶をしまいこんだ早紀は、再び校庭でこちらを見ている二組目に目を向けた。
タミ兄妹の、やや後方。
トゥーイと零子だ。
零子は、きょろきょろはしていない。
しかし、やはり早紀を見つけてはいなかった。
一点ずつに的を絞って、集中して見ている──そんな瞳だ。
昨夜。
トゥーイは、真理には声をかけなかった。
だが、その鎧の上の可動式のひとつの瞳だけは、激しく動きながらも真理を見ていた。
何者になったのか、彼はそれを見定めようとしていたのだろう。
ただ、早紀には分かった。
もはや、トゥーイは3rdではいられないだろうと。
いや。
そういうレベルの話では、ないのかもしれない。
沙汰があると。
そう、解放者の鎧の男が言った。
限定解除出来るということを、これまで真理は知らなかったし、あえて知らせないようにしてきた具合を見ると、極東というくくりでは、なくなるのかもしれない。
この、遠い遠い東の果ての島国から、離れなければならないのかも。
少なくとも。
真理は、4thではなくなるのだ。
それを、彼が一番喜んでいることを、鎧というつながりで知った。
零子の目が、早紀の上でじっと止まった。
じっと、じっと。
長いこと見つめられていたので、ついに気づかれたかと思った。
しかし。
視線は、また違う空間へと移る。
ああ。
自分はもう本当に、限定解除していない魔族には、見つけられなくなってしまったのだと。
それを、少し寂しく思った。
『バーカ』
決して自分を見失うことのない相棒が、そんな彼女を足蹴にしてくれた。
タミ兄妹の、やや後方。
トゥーイと零子だ。
零子は、きょろきょろはしていない。
しかし、やはり早紀を見つけてはいなかった。
一点ずつに的を絞って、集中して見ている──そんな瞳だ。
昨夜。
トゥーイは、真理には声をかけなかった。
だが、その鎧の上の可動式のひとつの瞳だけは、激しく動きながらも真理を見ていた。
何者になったのか、彼はそれを見定めようとしていたのだろう。
ただ、早紀には分かった。
もはや、トゥーイは3rdではいられないだろうと。
いや。
そういうレベルの話では、ないのかもしれない。
沙汰があると。
そう、解放者の鎧の男が言った。
限定解除出来るということを、これまで真理は知らなかったし、あえて知らせないようにしてきた具合を見ると、極東というくくりでは、なくなるのかもしれない。
この、遠い遠い東の果ての島国から、離れなければならないのかも。
少なくとも。
真理は、4thではなくなるのだ。
それを、彼が一番喜んでいることを、鎧というつながりで知った。
零子の目が、早紀の上でじっと止まった。
じっと、じっと。
長いこと見つめられていたので、ついに気づかれたかと思った。
しかし。
視線は、また違う空間へと移る。
ああ。
自分はもう本当に、限定解除していない魔族には、見つけられなくなってしまったのだと。
それを、少し寂しく思った。
『バーカ』
決して自分を見失うことのない相棒が、そんな彼女を足蹴にしてくれた。


