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真理の指先を、早紀は待っていた。
目が、合う。
真理の冷えた瞳が、自分を見ている。
彼女の言葉に、彼が動いてくれる。
鎧の男も動いたが、彼の指先が早紀の額に届く方が速かった。
額で、くるりと円を描かれる。
つないだままの手を、強く引っ張った。
その向こうには、貴沙がいるのだ。
彼女も、一緒に連れて行く。
「「………!!!」」
声にならない叫びが、空間を大きく揺らす。
早紀の全身からは真っ黒い魔気が吹き出し、自分と貴沙を包んでいく。
その魔気に。
その魔気に──男は引きずられていた。
全身の棘が、自制できないように激しく飛び出したり引っ込んだりを繰り返す。
必死で抵抗しているのが、分かった。
「「一緒に…出ればいいのよ」」
早紀の声が、鎧の男と同じようなハウリングを生む。
抵抗する彼が、自分と同期し始めているせいか。
「「はっ…小娘…とぼけた小娘!」」
完全に棘を失いつつある男は、苦しげな声をあげた。
「「少しは、頭が回るようになったじゃないか!」」
その腕が、激しく霧散した。
早紀の腕が、金属に変わる。
「「あなたが教えてくれたんじゃない」」
男の足が霧散する。
早紀の足が、金属へと変異した。
「「面白かったからな…お前は、いままでで一番面白い魔女だったからな」」
胴体が霧となる。
「「ありがとう…私に関心を持ってくれて」」
続けて兜も吹っ飛ぶ。
そして、全てが早紀の身を包んだ。
『ほんと…面白いわ』
まったく面白くない口調で、身体の中の貴沙が毒づく。
笑いたいのに笑えないのは、早紀が金属になってしまったから。
後は。
真理が歩いてくるのを、見ていればいい。
真理の指先を、早紀は待っていた。
目が、合う。
真理の冷えた瞳が、自分を見ている。
彼女の言葉に、彼が動いてくれる。
鎧の男も動いたが、彼の指先が早紀の額に届く方が速かった。
額で、くるりと円を描かれる。
つないだままの手を、強く引っ張った。
その向こうには、貴沙がいるのだ。
彼女も、一緒に連れて行く。
「「………!!!」」
声にならない叫びが、空間を大きく揺らす。
早紀の全身からは真っ黒い魔気が吹き出し、自分と貴沙を包んでいく。
その魔気に。
その魔気に──男は引きずられていた。
全身の棘が、自制できないように激しく飛び出したり引っ込んだりを繰り返す。
必死で抵抗しているのが、分かった。
「「一緒に…出ればいいのよ」」
早紀の声が、鎧の男と同じようなハウリングを生む。
抵抗する彼が、自分と同期し始めているせいか。
「「はっ…小娘…とぼけた小娘!」」
完全に棘を失いつつある男は、苦しげな声をあげた。
「「少しは、頭が回るようになったじゃないか!」」
その腕が、激しく霧散した。
早紀の腕が、金属に変わる。
「「あなたが教えてくれたんじゃない」」
男の足が霧散する。
早紀の足が、金属へと変異した。
「「面白かったからな…お前は、いままでで一番面白い魔女だったからな」」
胴体が霧となる。
「「ありがとう…私に関心を持ってくれて」」
続けて兜も吹っ飛ぶ。
そして、全てが早紀の身を包んだ。
『ほんと…面白いわ』
まったく面白くない口調で、身体の中の貴沙が毒づく。
笑いたいのに笑えないのは、早紀が金属になってしまったから。
後は。
真理が歩いてくるのを、見ていればいい。


