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「いたっ…」
早紀は、強い頭痛を覚えた。
いや、痛いのは頭ではない。
額、だ。
あ。
光に、見られた気がした。
あの鎧の形をしたようなものが、自分を見たから──額が痛んだのだろうか。
まるで、早紀を呼ぶように。
「呼ぶ、っていうよりは…挑発してるみたいよね」
早紀の思考を、貴沙が別の表現で表した。
痛みも、彼女と共有しているのだ。
「どうするの? 行くの?」
早紀と、そして真理に問いかける声。
彼は、一度周囲を軽く見渡した。
「それしか、道はないようだ」
真理の決断は早かった。
彼は、無理やり止められた空中から逃れるように、光の方へと飛び始めたのだ。
あっ。
心の準備が出来ていないのは早紀だ。
慌てて、彼にしがみつく。
「いい度胸じゃない」
貴沙は、面白そうに笑う。
お、おもしろくないー。
とても彼女には、その感覚を共有できそうにはなかったが。
「鎧の男って奴、悪そうだけど強そうよ…これを面白がらずに何を面白がるっていうの!」
勢いのよい真理の飛翔に、貴沙のテンションが跳ね上がっていくのが分かる。
いままでなら。
いままでの早紀なら、この状況を前にテンションを上げるなんて不可能だったろう。
しかし。
表と裏のように綺麗にくっついた貴沙が、すぐそこにいた。
彼女のテンションが、わずかだが早紀に影響を与えている気がしたのだ。
胸が、高鳴る。
真理が、さっきよりも──少しだけ強く抱いてくれた。
「いたっ…」
早紀は、強い頭痛を覚えた。
いや、痛いのは頭ではない。
額、だ。
あ。
光に、見られた気がした。
あの鎧の形をしたようなものが、自分を見たから──額が痛んだのだろうか。
まるで、早紀を呼ぶように。
「呼ぶ、っていうよりは…挑発してるみたいよね」
早紀の思考を、貴沙が別の表現で表した。
痛みも、彼女と共有しているのだ。
「どうするの? 行くの?」
早紀と、そして真理に問いかける声。
彼は、一度周囲を軽く見渡した。
「それしか、道はないようだ」
真理の決断は早かった。
彼は、無理やり止められた空中から逃れるように、光の方へと飛び始めたのだ。
あっ。
心の準備が出来ていないのは早紀だ。
慌てて、彼にしがみつく。
「いい度胸じゃない」
貴沙は、面白そうに笑う。
お、おもしろくないー。
とても彼女には、その感覚を共有できそうにはなかったが。
「鎧の男って奴、悪そうだけど強そうよ…これを面白がらずに何を面白がるっていうの!」
勢いのよい真理の飛翔に、貴沙のテンションが跳ね上がっていくのが分かる。
いままでなら。
いままでの早紀なら、この状況を前にテンションを上げるなんて不可能だったろう。
しかし。
表と裏のように綺麗にくっついた貴沙が、すぐそこにいた。
彼女のテンションが、わずかだが早紀に影響を与えている気がしたのだ。
胸が、高鳴る。
真理が、さっきよりも──少しだけ強く抱いてくれた。


