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「受け入れて…ひとつになることだ」
瞬間、早紀は固まっていた。
麻痺させられたように、全身がこわばったのだ。
後ろにいるのは──真理のはず。
その彼が、貴沙とひとつになれと言っているのだ。
考えたことなんか、なかった。
貴沙が、目の前に現れるなんてありえないことだからこそ、そんな選択肢をよぎらせたこともなかったのである。
生き残るのはたった一人で。
もう一人は、消えてなくなるのだと。
それしか、考えられなかった。
ひとつに?
眼球だけをどうにか動かして、早紀は前に立つ魔女を見る。
同じように彼女も驚いた顔をしているのは、真理の言葉に動揺したせいか。
消えたくないと思う二人がいる。
ただ、座れる椅子はひとつ。
だめよ!
反射的に否定した時、早紀はようやく自分の身体が動き出したのを知った。
真理の方を、振り返っていたのだ。
だめよ、それじゃ私じゃなくなるかもしれない!
それに、相手が私を受け入れるはずがない!
その感情を、強く真理にぶつけたのだ。
彼は。
彼は、静かな瞳を向けていた。
冷ややかではない、突き放す目ではない。
ただ、自分を見ている。
大体。
何故、こんなところまで来たのか。
ここは、鎧の中の更に夢の世界だ。
どうやってきたのか。
この中では、真理が一番イレギュラーな駒だろう。
なんで、なんで!
爆発しそうな感情が、喉元までせり上がった時。
その爆発は、真っ白に塗りつぶされた。
真理が。
早紀を──抱きしめていたのだ。
「受け入れて…ひとつになることだ」
瞬間、早紀は固まっていた。
麻痺させられたように、全身がこわばったのだ。
後ろにいるのは──真理のはず。
その彼が、貴沙とひとつになれと言っているのだ。
考えたことなんか、なかった。
貴沙が、目の前に現れるなんてありえないことだからこそ、そんな選択肢をよぎらせたこともなかったのである。
生き残るのはたった一人で。
もう一人は、消えてなくなるのだと。
それしか、考えられなかった。
ひとつに?
眼球だけをどうにか動かして、早紀は前に立つ魔女を見る。
同じように彼女も驚いた顔をしているのは、真理の言葉に動揺したせいか。
消えたくないと思う二人がいる。
ただ、座れる椅子はひとつ。
だめよ!
反射的に否定した時、早紀はようやく自分の身体が動き出したのを知った。
真理の方を、振り返っていたのだ。
だめよ、それじゃ私じゃなくなるかもしれない!
それに、相手が私を受け入れるはずがない!
その感情を、強く真理にぶつけたのだ。
彼は。
彼は、静かな瞳を向けていた。
冷ややかではない、突き放す目ではない。
ただ、自分を見ている。
大体。
何故、こんなところまで来たのか。
ここは、鎧の中の更に夢の世界だ。
どうやってきたのか。
この中では、真理が一番イレギュラーな駒だろう。
なんで、なんで!
爆発しそうな感情が、喉元までせり上がった時。
その爆発は、真っ白に塗りつぶされた。
真理が。
早紀を──抱きしめていたのだ。


