早紀が、動物のようになついた。
いや。
子どものようになついた。
真理が視界から消えるのを、まるで恐れるようについてくる。
部屋にさえ。
彼女は、自分の部屋にさえ戻るのをいやがり、真理の部屋に居ついたのだ。
夜さえも。
理由など、分かっている。
もはや、彼女が『早紀』であることを認め、守れるのが真理しかいないからだ。
つい先日、真実を知るまで母親に精神的に依存していたように、早紀はいま真理に依存しているのである。
スイッチが入ると、とにかく彼女は極端に動き始めるのだ。
望んでいたことだった。
真理は、隣で眠る彼女を見る。
ただ、自分のために尽くす憑き魔女。
それを、彼は手に入れたのだ。
なのに。
満足出来ていない自分もまた、真理の内にある。
自分が欲しかったのは、本当にこれなのかと。
それに、問題もまだ何も解決してはいない。
まだエンドリン家には、動きはない。
真理の方から、取引を持ちかける材料もまた、ない。
向こうが、早紀以外の取引に応じるとは、思えないからだ。
鎧鍛冶の一族。
タミを見れば分かるように、彼らは力を追い求めるのである。
真理の誇りが戦いにあるように、彼らの誇りは鎧にあるのだ。
早紀は、格好の獲物だろう。
そう考えると、いまの早紀の状態は好都合だった。
授業時以外、彼女が視界から離れることはない。
さらわれる可能性は、限りなく低いということだ。
夜が更ける。
早紀は、死んだように眠ったまま。
おそらく、鎧の世界にいっているのだろう。
ふと。
額の印に──ただ、触れてみた。
いや。
子どものようになついた。
真理が視界から消えるのを、まるで恐れるようについてくる。
部屋にさえ。
彼女は、自分の部屋にさえ戻るのをいやがり、真理の部屋に居ついたのだ。
夜さえも。
理由など、分かっている。
もはや、彼女が『早紀』であることを認め、守れるのが真理しかいないからだ。
つい先日、真実を知るまで母親に精神的に依存していたように、早紀はいま真理に依存しているのである。
スイッチが入ると、とにかく彼女は極端に動き始めるのだ。
望んでいたことだった。
真理は、隣で眠る彼女を見る。
ただ、自分のために尽くす憑き魔女。
それを、彼は手に入れたのだ。
なのに。
満足出来ていない自分もまた、真理の内にある。
自分が欲しかったのは、本当にこれなのかと。
それに、問題もまだ何も解決してはいない。
まだエンドリン家には、動きはない。
真理の方から、取引を持ちかける材料もまた、ない。
向こうが、早紀以外の取引に応じるとは、思えないからだ。
鎧鍛冶の一族。
タミを見れば分かるように、彼らは力を追い求めるのである。
真理の誇りが戦いにあるように、彼らの誇りは鎧にあるのだ。
早紀は、格好の獲物だろう。
そう考えると、いまの早紀の状態は好都合だった。
授業時以外、彼女が視界から離れることはない。
さらわれる可能性は、限りなく低いということだ。
夜が更ける。
早紀は、死んだように眠ったまま。
おそらく、鎧の世界にいっているのだろう。
ふと。
額の印に──ただ、触れてみた。


