ようやく早紀の指が離れた真理は、ベッドから起き上がることが出来た。
すぐに、自室に戻り修平を呼ぶ。
昨日の事件の真実を、彼はまだ知らないのだ。
既に他家に知られたことを、身内に隠している必要はなかった。
「……」
黙って真理の説明を聞いていた彼は、ちらりと横を見る。
早紀のいる部屋は、ここよりもっと離れているのだから、そんなところから見えるはずなどないのだが。
「なるほど…彼女は実は貴沙だった、と」
「そうだ」
「それを、タミ嬢に知られたと」
「…そうだ」
短い確認の後、修平は考えを巡らせているようだった。
「上の連中に知られたら、普通なら外せと言われるだろうね。青ごときの宝珠など」
そうだろうな。
彼の言葉は、真理の予測の範囲内だった。
理由は二つ。
青の干渉を受けた、魔の鎧などあってはならないとう魔族のプライド。
もう一つは──取りだした海族の宝珠を、存分に調べたいという技術畑の存在だ。
その中には、おそらく鎧鍛冶の一族たちも入っているだろう。
だが。
早紀から宝珠を取り除く方法を知っているのは、海族だ。
魔族が、彼らに助力を頼むはずなどなく、ましてや取り出した珠を、海族が渡すはずもなく。
ということは。
「彼女を…取り上げられるだろうね」
ピシッ。
何か、音がした。
氷が割れるような音。
「彼女から珠を取り出すまで、君も出撃できなくなるな」
ピシピシッ。
「…そう怒らないでくれよ」
そう言われるまで、真理は自分が強い冷気を放っている事実に気づいていなかった。
すぐに、自室に戻り修平を呼ぶ。
昨日の事件の真実を、彼はまだ知らないのだ。
既に他家に知られたことを、身内に隠している必要はなかった。
「……」
黙って真理の説明を聞いていた彼は、ちらりと横を見る。
早紀のいる部屋は、ここよりもっと離れているのだから、そんなところから見えるはずなどないのだが。
「なるほど…彼女は実は貴沙だった、と」
「そうだ」
「それを、タミ嬢に知られたと」
「…そうだ」
短い確認の後、修平は考えを巡らせているようだった。
「上の連中に知られたら、普通なら外せと言われるだろうね。青ごときの宝珠など」
そうだろうな。
彼の言葉は、真理の予測の範囲内だった。
理由は二つ。
青の干渉を受けた、魔の鎧などあってはならないとう魔族のプライド。
もう一つは──取りだした海族の宝珠を、存分に調べたいという技術畑の存在だ。
その中には、おそらく鎧鍛冶の一族たちも入っているだろう。
だが。
早紀から宝珠を取り除く方法を知っているのは、海族だ。
魔族が、彼らに助力を頼むはずなどなく、ましてや取り出した珠を、海族が渡すはずもなく。
ということは。
「彼女を…取り上げられるだろうね」
ピシッ。
何か、音がした。
氷が割れるような音。
「彼女から珠を取り出すまで、君も出撃できなくなるな」
ピシピシッ。
「…そう怒らないでくれよ」
そう言われるまで、真理は自分が強い冷気を放っている事実に気づいていなかった。


