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学校に、修平が来た。
「動いたよ…行き先は病院」
耳打ちされた言葉に、真理は反射的に早紀の気配を探る。
いやな気配ではなかったので放置していたが、どうやらタミが早紀を連れ出したようだ。
病院。
目的地に、右の瞼がぴくりと揺れた。
ああ、なるほど。
タミなりに、早紀の力の答えにたどり着こうとしたのか。
餌は、早紀自身。
彼女をあの人間の前にぶらさげれば、なんなりとしゃべり出すだろう。
「車は…?」
修平に確認したが、そうするまでもなかった。
チャリ、と鍵が掲げられたのだ。
真理は、制服の上着を翻した。
聞くのか?
胸が、ざわざわとざわめく。
先日、あの青が言い残した言葉が、真理の中に甦る。
いや。
あれからずっと、ずっと彼は考え続けていた。
あの言葉の意味を。
あれは。
あれは、早紀が聞くべきものではない。
真理でさえ持て余し、何の対処もできないでいる。
車に乗り込みながら、彼は自分が焦っているのを感じた。
近づいては遠ざかる、手に負えない女。
聞いてしまえば。
また早紀が──変わってしまう気がした。
学校に、修平が来た。
「動いたよ…行き先は病院」
耳打ちされた言葉に、真理は反射的に早紀の気配を探る。
いやな気配ではなかったので放置していたが、どうやらタミが早紀を連れ出したようだ。
病院。
目的地に、右の瞼がぴくりと揺れた。
ああ、なるほど。
タミなりに、早紀の力の答えにたどり着こうとしたのか。
餌は、早紀自身。
彼女をあの人間の前にぶらさげれば、なんなりとしゃべり出すだろう。
「車は…?」
修平に確認したが、そうするまでもなかった。
チャリ、と鍵が掲げられたのだ。
真理は、制服の上着を翻した。
聞くのか?
胸が、ざわざわとざわめく。
先日、あの青が言い残した言葉が、真理の中に甦る。
いや。
あれからずっと、ずっと彼は考え続けていた。
あの言葉の意味を。
あれは。
あれは、早紀が聞くべきものではない。
真理でさえ持て余し、何の対処もできないでいる。
車に乗り込みながら、彼は自分が焦っているのを感じた。
近づいては遠ざかる、手に負えない女。
聞いてしまえば。
また早紀が──変わってしまう気がした。


