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「海族は、昔から人間と仲が良いの」
気づいたら、早紀は自分のベッドの上だった。
傍の椅子に座っているのは、タミで。
その手が、彼女に延ばされている。
ああ。
そうか。
門で真理ともめている時に、タミがやってきたのだ。
その後、早紀は力が入らなくなった。
おそらく、タミが必要以上の魔力を、彼女から抜いたのだろう。
そして、部屋に連れ戻された、というワケか。
タミという監視人つきで。
「魔と天の能力を融和出来るの…彼らは」
昔、タミが語ったXとYの能力値を思い出す。
海族は、魔と天の要素を持っていた。
だから、人間に近づいても害を与えずに済む、と。
そう彼女は言うのだ。
そういえば。
物語や昔話で、人間と海の中の何かが出会う話はよくある。
乙姫様も、海族だったのだろうか。
そんな海族に抱かれていた、育ての母。
彼女は一体、何故こんなところに来たのか。
伊瀬とどういう関係なのか。
「どこまで…聞いたの?」
早紀は、深く長いため息をついた。
魔力が減らされたせいか、門の前で起きた衝動は、すっかり鳴りをひそめてしまっている。
「カシュメル家から? いいえ、何も…私には嘘しか言わないわ、あの人は」
その事実を、別に大したことではないと思っているタミの声。
魔族同士、家同士ということを理解している声だ。
「私の家で、あなたのことをいろいろ調べたの」
そして、タミは自分のしたことも隠さなかった。
「あなたの本当の母親が誰で、育ての親が人間なこと」
そこで一度、彼女は言葉を切る。
「そして今日…」
早紀に触れる指が、何かを探るように動いて。
「そして今日…海族があなたに近づくと、あなたの中の力が変化するのが分かったわ」
わずかに口元が緩んだのは、それが嬉しかったからなのか。
「海族は、昔から人間と仲が良いの」
気づいたら、早紀は自分のベッドの上だった。
傍の椅子に座っているのは、タミで。
その手が、彼女に延ばされている。
ああ。
そうか。
門で真理ともめている時に、タミがやってきたのだ。
その後、早紀は力が入らなくなった。
おそらく、タミが必要以上の魔力を、彼女から抜いたのだろう。
そして、部屋に連れ戻された、というワケか。
タミという監視人つきで。
「魔と天の能力を融和出来るの…彼らは」
昔、タミが語ったXとYの能力値を思い出す。
海族は、魔と天の要素を持っていた。
だから、人間に近づいても害を与えずに済む、と。
そう彼女は言うのだ。
そういえば。
物語や昔話で、人間と海の中の何かが出会う話はよくある。
乙姫様も、海族だったのだろうか。
そんな海族に抱かれていた、育ての母。
彼女は一体、何故こんなところに来たのか。
伊瀬とどういう関係なのか。
「どこまで…聞いたの?」
早紀は、深く長いため息をついた。
魔力が減らされたせいか、門の前で起きた衝動は、すっかり鳴りをひそめてしまっている。
「カシュメル家から? いいえ、何も…私には嘘しか言わないわ、あの人は」
その事実を、別に大したことではないと思っているタミの声。
魔族同士、家同士ということを理解している声だ。
「私の家で、あなたのことをいろいろ調べたの」
そして、タミは自分のしたことも隠さなかった。
「あなたの本当の母親が誰で、育ての親が人間なこと」
そこで一度、彼女は言葉を切る。
「そして今日…」
早紀に触れる指が、何かを探るように動いて。
「そして今日…海族があなたに近づくと、あなたの中の力が変化するのが分かったわ」
わずかに口元が緩んだのは、それが嬉しかったからなのか。


