学校につき、早紀は自分の席についてなお、心は自分の内側に囚われていた。
そうだ、最初は真理だったのだ。
次が、鎧の男。
早紀は、彼に好意を覚えかけた。
真理よりも、鎧の男のそばにいたいと考えた。
だが、それを彼は、早紀に拒ませた。
ここは、ロクなものじゃないと、居座る場所ではないと突きつけたのだ。
そしてその次が──伊瀬。
彼だけは、何故か早紀を見つけることが出来た。
理由は分からないが、彼女はどうやら伊瀬(あるいは海族)の近くにいると、能力を発揮できないらしい。
それは、零子が応接室の早紀を、容易に見つけることが出来た事件で証明されている。
そんな環境のせいもあるかもしれないが、伊瀬は彼女を見つけた。
魔女と知ってなお、追ってきた。
そして。
好意に近い感情を覚えた。
好意に近い感情をもらった。
なのに。
その好意の感情は、成立しなかった。
種族の違い、母親のせい、相手の立場のせい。
いろんなものが立ちふさがって、あの部屋が砕けた時のように、ぱぁんと割れて失われたのだ。
結局。
早紀には、真理だけが残ったのである。
なんだ。
彼女は、自分を好きになってくれる人を、フラフラと探している自分に気づいた。
なんだ、そうか。
私は。
ただ、誰かに好かれたかったのか。
は、はは…。
唇を軽く開けるだけで、音のない乾いた笑いを浮かべる。
教室の誰も、そんな早紀には気づかない。
自分という生き物を認めた誰かに、好きだという感情を持って欲しかっただけなのだ。
その相手がいま。
真理しかいない、というだけ。
何と高級な──残り物。
そうだ、最初は真理だったのだ。
次が、鎧の男。
早紀は、彼に好意を覚えかけた。
真理よりも、鎧の男のそばにいたいと考えた。
だが、それを彼は、早紀に拒ませた。
ここは、ロクなものじゃないと、居座る場所ではないと突きつけたのだ。
そしてその次が──伊瀬。
彼だけは、何故か早紀を見つけることが出来た。
理由は分からないが、彼女はどうやら伊瀬(あるいは海族)の近くにいると、能力を発揮できないらしい。
それは、零子が応接室の早紀を、容易に見つけることが出来た事件で証明されている。
そんな環境のせいもあるかもしれないが、伊瀬は彼女を見つけた。
魔女と知ってなお、追ってきた。
そして。
好意に近い感情を覚えた。
好意に近い感情をもらった。
なのに。
その好意の感情は、成立しなかった。
種族の違い、母親のせい、相手の立場のせい。
いろんなものが立ちふさがって、あの部屋が砕けた時のように、ぱぁんと割れて失われたのだ。
結局。
早紀には、真理だけが残ったのである。
なんだ。
彼女は、自分を好きになってくれる人を、フラフラと探している自分に気づいた。
なんだ、そうか。
私は。
ただ、誰かに好かれたかったのか。
は、はは…。
唇を軽く開けるだけで、音のない乾いた笑いを浮かべる。
教室の誰も、そんな早紀には気づかない。
自分という生き物を認めた誰かに、好きだという感情を持って欲しかっただけなのだ。
その相手がいま。
真理しかいない、というだけ。
何と高級な──残り物。


