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先触れが来たのは、朝だった。
大して寝る必要はないのだが、それでも真理はけだるさを払えずにいる。
ほぼ、起きたままだったのだ。
「と…いうわけだけど……どうする?」
入り口にいるのは、修平。
先触れとやらを、読み上げたばかりだった。
「相手が相手だから、受けるのがいいと思うけどね」
つい昨日、真理は当主にあるまじき失態の数々を、さらけだしたばかりだ。
その時の気持ちの整理など、まったくついていないというのに、また次がくるというのか。
「最後の追記は…なんだ」
眉間に指先をあてながら、真理は不機嫌を冷やかさで吐き出す。
読み上げられた言葉に、とりわけ気に入らない部分があったのだ。
「ああ…憑き魔女も、連れてこられたし、ってところかい?」
修平は、すんなりとそらんじる。
彼にとっては、さして気にならないところなのか。
「珍しい能力って、噂が広まり始めてるからね。物珍しさからだろ?」
言われたら、納得出来ないわけでない。
しかし。
最近、早紀が絡むと本当に、ろくなことが起きないのだ。
海族とのつながりの可能性も、真理のアキレス腱になるだろう。
そんな問題児の早紀を連れて来い、というのだ。
来い、と。
そう真理に言えるのは、彼よりも上の地位の魔族のみ。
上の地位。
それには――極東での力の順位も含まれていて。
先触れを出したのは、イデルグだった。
そう。
我らが極東4thの筆頭。
一番の剛の者からの、夕食への招待状だった。
先触れが来たのは、朝だった。
大して寝る必要はないのだが、それでも真理はけだるさを払えずにいる。
ほぼ、起きたままだったのだ。
「と…いうわけだけど……どうする?」
入り口にいるのは、修平。
先触れとやらを、読み上げたばかりだった。
「相手が相手だから、受けるのがいいと思うけどね」
つい昨日、真理は当主にあるまじき失態の数々を、さらけだしたばかりだ。
その時の気持ちの整理など、まったくついていないというのに、また次がくるというのか。
「最後の追記は…なんだ」
眉間に指先をあてながら、真理は不機嫌を冷やかさで吐き出す。
読み上げられた言葉に、とりわけ気に入らない部分があったのだ。
「ああ…憑き魔女も、連れてこられたし、ってところかい?」
修平は、すんなりとそらんじる。
彼にとっては、さして気にならないところなのか。
「珍しい能力って、噂が広まり始めてるからね。物珍しさからだろ?」
言われたら、納得出来ないわけでない。
しかし。
最近、早紀が絡むと本当に、ろくなことが起きないのだ。
海族とのつながりの可能性も、真理のアキレス腱になるだろう。
そんな問題児の早紀を連れて来い、というのだ。
来い、と。
そう真理に言えるのは、彼よりも上の地位の魔族のみ。
上の地位。
それには――極東での力の順位も含まれていて。
先触れを出したのは、イデルグだった。
そう。
我らが極東4thの筆頭。
一番の剛の者からの、夕食への招待状だった。


