学校一のおバカ男子は、IQ200の意地悪でした。

「な……なんだ、この速度は……!?




一体、君は……」




異様な打鍵音に気づいて駆けつけたお兄ちゃんが、コントロールデスクの前に立ち尽くし、生まれて初めて見るような、驚愕と戦慄の表情を浮かべて絶句していた。




お兄ちゃんがこれまで生きてきた、綺麗に整えられた「完璧な世界」の常識。それを、目の前でネクタイを緩めた「おバカ男子」が、圧倒的な才能という絶対的に破壊していく。



如月くんはモニターの冷たい光に顔を照らされたまま、キーボードを叩く手を一瞬も止めず、冷淡極まりない声でお兄ちゃんに言い放った。