学校一のおバカ男子は、IQ200の意地悪でした。

彼は私の頭をぽんぽんと軽く叩くと、その広い背中で私を庇うようにして、倉庫の扉を勢いよく押し開けた。




「俺は、あの兄さんの数百年先を行ってるから。



紬、そこでじっとしてて。
俺が今から、奇跡ってやつを見せてあげる」




倉庫を飛び出した如月くんは、騒然とする視聴覚室のコントロールデスクへと迷いのない足取りで進み、トラブルの起きたメインパソコンの前に陣取った。




如月くんは制服の袖を肘のあたりまで捲り上げると、キーボードの上にその長い指先をセットした。



その瞬間、彼の細い指が、まるで目に見えない光の速度で動き始めた。