学校一のおバカ男子は、IQ200の意地悪でした。

一切の感情を排した、マシンガンのような超高速の正論の羅列。



彼の放つ圧倒的な威圧感と知性の暴力の前に、男たちは完全に圧倒され、顔をみるみる青ざめさせていった。



「な、なんだこいつ……不気味な奴。
おい、行くぞ!」



男たちは互いに顔を見合わせると、蜘蛛の子を散らすようにして路地裏の闇へと逃げ去っていった。



「ふぅ、めんどくさ……。



あ、紬、驚かせちゃった?」




男たちの足音が完全に消えた瞬間、如月くんは何事もなかったかのように、いつもの緩いおバカな笑顔に戻って私を振り返った。



その瞬間。



私の中で、今日まで、いや、これまでの人生の中で張り詰めていた「完璧でいなきゃいけない」という緊張の糸が、ぷつりと音を立てて切れてしまった。