学校一のおバカ男子は、IQ200の意地悪でした。

「だから言ったじゃん。




俺の計算に狂いはないって。
委員長がそこまで喜んでくれたなら、わざわざ連れて行った甲斐があったよ」



いつもの、軽薄でいじわるな声。
けれど、さっき暗闇の部室で、ファインダー越しに私を見つめていたあの冷徹で、独占欲に満ちた鋭い瞳を思い出すと、私の胸は再び張り裂けそうなほど激しく脈打ち始める。



彼は一体、どんな裏の顔を隠しているのだろう。知れば知るほど、私は彼という底なしの沼に嵌り込んでいくのが分かった。



二人の影が街灯の下で伸びたり縮んだりするのを眺めながら、駅へと続く少し薄暗い路地裏へと差し掛かった、その時だった。