本日、溺愛注意報。

誰だろう⋯⋯佐藤さんや、他のメイドさんたちかな?



「どうぞ」



私がそう言って、ゆっくりと開いたドア。

そこに立っていたのは___



「れっ、蓮や___むぐっ」

「しー⋯⋯っ。
今は大きな声を出してはいけないよ?」



___蓮夜様、だった。

え、えっと⋯⋯これは、どういうことなんだろう⋯⋯。

私は今、蓮夜様の手によって口を塞がれている状態。

これからどうすればっ⋯⋯。



「⋯⋯恋雪」

「どうしたのですか、蓮夜様。
こんな使用人専用の部屋まで来て⋯⋯」



皇家には、使用人専用の部屋が集まっているところと、
蓮夜様たち皇家の方々が過ごす部屋が集まっているところの、二箇所にわけられている。

その距離は近いとは言い難いから、基本的に蓮夜様たちはこっち側へ来ることはない。

よほど、重要な用事があったのかな⋯⋯?



「⋯⋯用事がなければ、来てはいけないの?」



うっ⋯⋯上目遣いで、見ないでください⋯⋯っ。

うるうるとした瞳で、私のことを見つめる蓮夜様。