本日、溺愛注意報。

私の幼なじみは、かっこよくて、優しくて⋯⋯まさに、王子様みたいな男の子。

そんな彼にお仕えしているのが私、羽澄恋雪(はすみこゆき)。

私はメイドで、彼は御曹司。

身分なんて違う。

⋯⋯そう、わかっていたはずなのに。



「恋雪は、ただのメイドじゃないからね」



なんで、そんなに甘いんですか⋯⋯っ!

☆     ☆     ☆

「___蓮夜様、起きてください。朝ですよ⋯⋯?」



私の朝は、主である蓮夜様⋯⋯もとい、皇蓮夜(すめらぎれんや)を起こすことから始まる。

毎朝こうして起こしているというのに、蓮夜様は朝にめっぽう弱い。



「んー⋯⋯」



もうっ⋯⋯!



「遅刻しちゃいます、よ⋯⋯っ!」



蓮夜様が学校に遅刻しちゃったら、怒られるのは私なんだからっ⋯⋯!

心の中でそう叫んでも、その声が蓮夜様の耳に届くことはない。

⋯⋯さすがに、失礼がすぎるし。



「こゆ、き⋯⋯」

「はい、なんでしょうか」

「⋯⋯す」

「⋯⋯はい?」



まだ寝ぼけているのか、声がとても小さい。