本日、溺愛注意報。

朔の心理が読み取れなくて、私はずっと考えた。

⋯⋯とにかく、お菓子をあげればいいのかな?



「はい、これ」

「これは⋯⋯キャンディー、かな?」

「あたり」



朔も私がお菓子を持っていたことは意外だったのか、目を開いて驚いたような反応を見せた。

今日がハロウィンだってこと、私が知らないと思った?

一応⋯⋯ほんとに一応のために、今日はお菓子を忍ばせておいたんだ。

私のこと甘く見ないでよね、朔。



「うん、美味しいね。僕の好きな味を選んでくれたの?」

「バカ。そんなわけないでしょ。
自意識過剰⋯⋯待って、もう食べ終わったの?」

「そうだよ」



そういった朔は、なにか変なことを企むように口角を上げた。

これは、朔が嫌なことを企むときのクセであり、合図だ。



「Trick or Treat、雛」

「さっきもやったでしょ、なに言ってん___」


「いいや? もう一度改めてだよ。

だって、僕はもう食べ終わってしまったんだからね」



⋯⋯いじわるだ。