本日、溺愛注意報。

「ふっ⋯⋯なにそれ。
別に傘に礼儀なんていらないでしょ」

「でも、湊くんの傘、だから⋯⋯」



⋯⋯あれ?

こうやって一つの傘の下で一緒にいるって⋯⋯もしかして、相合傘!?

さっきまで気づかなかった事実に気がついて、一気に顔が熱くなる。

ど、どうしよう⋯⋯とにかく、湊くんに顔見られないようにしなくちゃっ⋯⋯!

そう思った私は、ずっと湊くんの顔を見ないように近くの道路を見た。



「保科サンはこっち」



そう言いながら、私の肩をすっと横に移動させて、位置を入れ替えた湊くん。

⋯⋯?

なんで、こんなことしたんだろう⋯⋯?

理由を探るべく、私の脳内に焼き付いている少女漫画脳を引っ張り出す。

えっとぉ⋯⋯⋯⋯はっ、もしかしてっ⋯⋯!?



「湊、くん⋯⋯」

「どーしたの、保科サン」

「あの、えっと⋯⋯ありがとう」

「急にどーしたの。
別にお礼言われるようなこと、してないけど?」