本日、溺愛注意報。

⋯⋯⋯⋯あれ?

な、ないっ⋯⋯!

いくら探しても、私の折りたたみ傘がカバンの中に入っていなかった。

はっ⋯⋯もしかしてっ⋯⋯!?

私は、朝の会話を思い出した。


『⋯⋯あ、心陽。今日は傘持っていかなくていいの?』

『ちは兄(にい)、おはよ。うん、今日は雨降らないらしいから! それに、荷物いっぱいあるし⋯⋯』

『そっか。気をつけるんだよ』

『ありがと、ちは兄!』


そうだ、ちは兄に一回聞かれたけど、結局家に置いてきちゃったんだった⋯⋯。

さらにかかってくる追い打ちとして、学校から家までは歩いて二十分ほどかかってしまう。

走ってもきっと十分はかかるだろう。

こんなに雨が降ってたら、止むまでにも時間がかかるよね⋯⋯。

どうしよ、ちは兄呼ぼうかな⋯⋯。

そう思いながら、メッセージアプリを開いたときだった。



「___なに、まだ帰ってなかったの? 保科サン」