本日、溺愛注意報。

あたりに轟音が響いて、思わず体を縮めてしまう。

や、やだ⋯⋯誰か、助けてっ⋯⋯。

心の中でそう叫んでも、その声が誰かに届くことはない。

だって、こんな放課後の教室に残っている生徒なんて、私以外にいないから。

ど、どうしよう⋯⋯私、帰れるのかな⋯⋯。

職員室に行ったら先生たちはいると思うけど、高校生にもなって「雷が怖いので助けてください」ってお願いしに行くなんて⋯⋯そんなの、私のプライドが許さない。

うぅ⋯⋯なんで、こんなにも頑固なんだろ、私⋯⋯。

大きなプライドがなければ、すぐに職員室に行っていたというのに。

せめて⋯⋯誰かと一緒にいたい。

誰か⋯⋯来て⋯⋯っ。

そんな願いが神様に届いたのか、はたまたただの偶然なのか。


___ガラガラッ。


突然、教室の扉が乱暴に開かれた音が聞こえた。



「だ、れ⋯⋯っ?」



まだ雷に怯えている私は、その声も震えたものとなってしまった。

思ったよりも声、震えてるな⋯⋯。



「⋯⋯あ、保科サンじゃん。どーも」